【常陽新聞 1998年11月28日第8面】
10周年のハーモニー
つくば古典音楽合唱団
つくば古典音楽合唱団の創立十周年記念・第十二回演奏会が21日、つくば市吾妻のノバホールで開かれ、約9百人の聴衆が合唱と管弦楽のハーモニーを楽しんだ。
プログラムは、前半に渡部聡さんのオルガン独奏2曲と、無伴奏合唱曲でルネサンスの音楽家パレストリーナや現代の作曲家ペルトの宗教曲3曲を披露。ペルト(63)はエストニア出身で、存命中の作曲家の作品を演奏するのは同合唱団では初めての試み。
後半は、モーツァルトの最後の作品「レクイエム」を、神戸愉樹美 さんをコンサートミストレスとする合奏団と、独唱者に山内房子(ソプラノ)、阪口直子(アルト)、大橋博(テノール)、山崎岩男(バリトン)さんらを迎え、63人の合唱団が全8曲を演奏した。
指揮は、創立時からの同合唱団音楽監督である鈴木優さん。宗教曲の独唱に定評のある4人の音楽性あふれた歌声と、アンサンブルと音楽の様式観を大切に練習を重ねた合唱を管弦楽が支えて、精神性の高さを表現したレクイエムに仕上がった。
聴衆からのアンケートには、「全体にバランスのとれた美しいレクイエムだった」「こんな美しい旋律の現代合唱曲を聞かせてもらい感動しました」など、たくさん寄せられた。
【記事 289,476bytes】【写真 319,480bytes】 (c) 常陽新聞社 1998
【戻る】