音楽監督

◆鈴木優(指揮者・バリトン)ご挨拶

https://koten.sakura.ne.jp/ja/wp-content/uploads/2kantoku/data/masaru_photo1_2018-scaled.jpeg   つくば古典音合唱団は創立時の目的のまま、ただ音楽を楽しむだけのためにある集まりです。合唱団なのですから合唱団として当然のことをしているだけなのです。利潤を求めるわけでもありませんし、直接に社会に利益をもたらそうとするわけでもありません。私は音楽監督として毎年の活動の礎である選曲することに責任のある立場にあります。当合唱団の演奏会の履歴によるとこれまでに演奏してきた音楽はルネサンス後期の音楽、初期および盛期バロック音楽、古典派から初期ロマン派の音楽というように大きく三本の柱を中心として選曲されています。私は自分として、この曲をやってみたい、というものもありますが、それよりも選曲の基準は合唱団に集まって下さる皆さんが楽しめる曲であるかということを重視しています。私たちの合唱団の規模、私たちの音楽的な能力、一年間という期間で無理なく演奏が準備できるかといったことを考慮して楽しみながら日頃の練習をして、演奏会を準備できるということを最も重要なことと考えます。音楽を楽しむことを最大の美徳としてこの合唱団は動いていますが、その実際の運営のためには多くの方が献身的に仕事をなさって下さっています。練習会場の予約のために朝早くから並んでいただいたり、毎月の会費を集めていただいたり、多くの仕事があります。多くの方がそのような仕事を、音楽を楽しむだけのためにして下さっているとしたら、それはなんとすばらしいことでしょうか。当初の目的から派生して私たちはとても良好な人間関係の集まりとなっているように思います。ゆえに私は音楽的な責任者として、団員の皆さんがこの合唱団に在籍していることを名誉と感じられるように、その活動を指導していかなければならないと感じております。

◆プロフィール

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。聖徳大学大学院音楽文化研究科博士課程修了。2012年3月、学位論文「シューベルトの歌曲におけるドッペルドミナント和音の用法」と《冬の旅》全曲演奏により博士号取得。1982年より2年間、東京混声合唱団に在団。1992年夏より2年半にわたりアウクスブルクに遊学。当地を中心として、ドイツおよびオーストリア各地の声楽および合唱指揮のマスターコースを受講。帰国後はドイツ歌曲を中心とした演奏活動と合唱指揮および声楽の指導を行う。1998年には水戸芸術館「茨城の名手・名歌手たち」第9回に出演。2002年より「鈴木優の会」、2017年より「歌の愉しみ あれこれ」と題したリサイタルをシリーズで行う。つくば古典音楽合唱団においては音楽監督として1988年の創立時より多くの合唱曲を指揮する。これまでに声楽を吉岡巌、橋本周子、高橋大海、平野忠彦、クラウス・オッカー、シャーロッテ・レーマンの各氏に師事。尚美学園大学および大学院講師。日本声楽発声学会会員。
→ 年譜 [PDF]


◆リサイタルおよび主な出演コンサート

リサイタル(歌の愉しみ あれこれ 他)
鈴木優の会(其の一~其の六)
教会音楽(聖グレゴリオの家、北浦和教会 他)
サロンコンサート
東京藝術大学同声会演奏会など
合唱団演奏会の指揮者としてまたはソリストとして

◆論文

聖徳大学大学院音楽文化研究科博士前期課程修士論文 2008年
・「シューベルト《白鳥の歌》のハイネ歌曲に見る表現の独自性」
聖徳大学大学院音楽文化研究科博士学位論文 2012年
・「シューベルトの歌曲におけるドッペルドミナント和音の用法」


◆エッセイ

「つくば古典音楽合唱団創立20周年記念 定期演奏会演奏の記録1988~2008」に掲載
20年間のプログラムをふりかえって [PDF]
「つくば古典音楽合唱団創立20周年記念 合唱団の歩み1988~2008」に掲載
20年間の合唱団の歩みと共に、私も少しは成長できたのでしょうか [PDF]
「つくば古典音楽合唱団創立30周年記念 定期演奏会演奏の記録1988~2018」に掲載
演奏曲目の選定 30年の歴史と今後の展望 [PDF]